昭和に学ぶ eco生活 (らんぷの本) |市橋 芳則
昭和に学ぶ eco生活 (らんぷの本)
市橋 芳則 (著)
内容紹介:
ヘチマ、湯たんぽ、打ち水――昭和30年代以前には、ごく当たり前に使われていた「もの」や暮らしのなかの工夫。地球環境にやさしい暮らし方を昭和の時代に再発見しに行く1冊。今日からeco生活!!
本を読んで。
昔は、着物も継ぎはぎをしながら着続け、
子ども着や小物に仕立て直し、
それらが古くなったら雑巾やはたきにして最後まで使い切っていたこと。
鉛筆も短くなり、削り器では削れなくなったらカッターで削り、
キャップや専用のホルダーに入れたり、鉛筆の削っていない面を2本くっつけて
使い切っていたetc
昔の日本の生活が、いかに物を大切にしてきたかが知れました。
雑巾の縫い方もいろいろありました。
使い捨ての掃除用ペーパーも、厚手だったりセスキや重曹が浸み込んでいたり、
用途別にいろんな種類が販売され、疑うことなくじゃんじゃん使っていましたが、
昔は雑巾を数枚用意しておき、
場所によって使い分け
一気にたらいで洗っていたこと。
雑巾も1枚だから、雑巾を出すほどではないかなと
掃除用ペーパーで簡単に済ませていましたが、
全然エコではないですね。
断捨離ブームですが、もうすぐ90歳になる祖母はなかなかモノが捨てられません。
タオルや、雑巾など貰い物が腐るほどあるのに、
毛羽立っても使い続け、新たな貰い物もしまい続けて貯まる一方。
しかし、この本にあるような昭和の生活をしてきた人間にとって、
急激な経済成長により
ノベルティとして企業や商店からの貰い物であふれ、
近所でも手軽にいろんな物が買える世界になり、
急に”最低限の少ない物での生活”を叫ばれて
戸惑うのも当然の心理かと思いました。
新しい良い物は取り入れつつ、
昔を見習い、
物を大切にしていきたいですね^^
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昭和に学ぶ eco生活 (らんぷの本)
市橋 芳則 河出書房新社 2008-08-22
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