コーヒーが冷めないうちに|川口俊和

内容紹介

とある街の、とある喫茶店の
とある座席には不思議な都市伝説があった
その席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるという

ただし、そこにはめんどくさい……
非常にめんどくさいルールがあった

1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない
2.過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない
3.過去に戻れる席には先客がいる
その席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ
4.過去に戻っても、席を立って移動する事はできない
5.過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、
そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ

めんどくさいルールはこれだけではない
それにもかかわらず、今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる

喫茶店の名は、フニクリフニクラ

あなたなら、これだけのルールを聞かされて
それでも過去に戻りたいと思いますか?

この物語は、そんな不思議な喫茶店で起こった、心温まる四つの奇跡

第1話「恋人」結婚を考えていた彼氏と別れた女の話
第2話「夫婦」記憶が消えていく男と看護師の話
第3話「姉妹」家出した姉とよく食べる妹の話
第4話「親子」この喫茶店で働く妊婦の話

あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか?

 

 

 

本は、子を寝かしつけた後に読むことにしています、通常は。

自己啓発本やエッセイは、子が起きてしまうまで読んで、

その後はすっぱり諦めて次の日になります。

でも、ノンフィクションや小説は続きが気になって気になって、日中も読んでしまいます。

 

 

泣きました、泣きました。

ある喫茶店で起こる不思議な現象。

いくつかのめんどくさいルールを超えて過去へ戻れても、

現実を変えることはできない。

切なさもあり、悲しい未来…

 

今日は、ネタバレは控えておきます。

気になる方は是非、読んでください。

とても読みやすいので、自分で読んだ方が早いです。笑

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

ここからは、私の話。

現実を変えることができないのに、それでも戻りたい過去―

私もあります、変えることができなくても戻りたい時間。

 

確か、私が小学校1年生だったころ。

母が病気で寝込んでいました。

その日は従妹が遊びに来ていて、母が隣の部屋から

「お水を持ってきて」と何度も言ったそうですが、

私は「いいよ、遊ぼう」と従妹に言い、そのまま遊んでいたそうです。

 

母は、そのことを幾度となく持ち出し、

「お前は冷たい子だから、老後は当てにしてない」

と言っていましたが、

中学生か高校生の反抗期だったころに、

いつまでもいつまでも過ぎた事を執念深い的なことを強く言い返して以来、

母からその話を聞くことはなくなりました。

 

でも、母は忘れてはいないと思います。

 

老後の面倒などどうなるか分かりませんし、祖母も二人ともまだ生きている現状で、

想像もできませんが、

私その日のことをまったく思い出せないのです。

 

初めて母からその件を聞かされた時も、

必死で思い出しましたがダメでしたので、

今更思い出せる訳はないのですが、

もし時間を戻せるなら、水くらいあげたかったなと思います。

 

優しい子だと思われたい訳ではありません。

老後の面倒を期待して欲しい訳でもありません。

単純に、そんなに水が飲みたかったのなら、水くらい入れてあげようと思うだけです。

 

 どっちみち、この喫茶店の話ではないので、

めんどくさいルールを飲んでも、その瞬間には立ち会えないし、

他の人に比べてそんなくだらないことでとマスターに言われてしますかもしれませんが。

流さん(マスター)は、そんなこと言わないか♪

 

 

 

 

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