年収300万円時代を生き抜く経済学|森永卓郎
今更ですが、森永卓郎「年収300万円時代を生き抜く経済学」を読みました。
給料半減が現実化する社会で「豊かな」ライフ・スタイルを確立する!
不良債権処理やデフレ脱却など難しいところは、斜め読みでしたが勉強になることがたくさんありましが。
例えば、ちょっとネタバレ
・児童手当に関して、子育て期で一番お金を要するのは子どもが高校生・大学生の時なのに、乳幼児期に支給額の重点を置いているのは、低所得者の子どもに高等教育は必要ないと考えているのではないか
・東京大学へ通う学生の家庭の平均年収は1,016万円という高所得であり、年収階層の差がそのまま子供の学力差となっている
※」2003年初版発行
・少しくらい生活レベルを落としても健康で文化的な生活は十分可能であり、生活レベルを下げることへの不安を解消する
児童手当のこととか、ホント目から鱗でした。
低所得が多いであろう乳幼児期の親を援助し出生数を確保するのが一番の目的だからということでしょうが、支給も子が15歳までだから逆にいえばそこしかカバーできてなく、一番教育費がかかる高校・大学の期間は医療費助成もなくなります。
一般家庭に生まれ、公立校から有名大学への進学は学力がどうこうよりもまず経済的に困難です。
もう15年ほど前に出版された本なので、また同じタイトルで現在バージョンを出してほしい!!