ずっと気になっていた本ですが、やっと読むことができました。
内容紹介
働く女性は、以前より生きやすくなったでしょうか?
上野千鶴子さんの答えは「イエス&ノー」です。バリキャリは、男性中心の職場のなかで体を壊したり家庭生活が破綻したりしがち。一般職は、社内でお局サマ扱いを受けて煮詰まる。ハケン社員は安いお給料のまま将来の保証もない。自由を手に職場進出を果たしたはずなのに、なぜなのか。それぞれ追いつめられた状況にあるのに、しかしなかなか手を取り合えない女性たち。誰の意図のもと、どのような経緯で女性たちがこのように“分断”されたのか。
そのひとつのキーワードが「ネオリベ改革」です。一般的にネオリベ政権とは小泉政権を指しますが、本書ではその傾向がすでに86年の雇用機会均等法からはじまっていたとします。女性というだけで、いっしょくたに差別されていたその昔。しかし、同法が、少数のエリート総合職と、マスの一般職に女性を分断したのです。その後の四半世紀のあいだに、雇均法が適用されない非正規社員が増加します。そこには、「女性を活用したいが、保護はしない」自民党ネオリベ政権の意向、グローバル時代に「日本ならではのやり方」で対応しようとした経済界の要請などがありました。その過程で、働く女性自身のなかにも「勝敗優劣」「自己責任」が内面化されてゆきます。
家事や育児を背負いながら働かざるをえず、脱落したら「自己責任」。もはや「お局サマ」にすらなれない厳しい時代を生き抜くための必読書です。
男社会で働いてきた女性の軌跡
現代に至るまでの職場改革
少子化問題
働く女性の苦悩etc
長年感じていたを、明瞭に簡潔にまとめあげられていたこともあり、
目から鱗もあり、
体験談を通して涙もあり…
女たちのサバイバル作戦 (文春新書 933) | ||||
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この本の感想というより、
この本を通して感じた私の話にお付き合い頂ければ^^
育児に関しての項目で、
”子育てが大変なのは育てる子どもの数が少ないから”
という一文がありました。
3人目・4人目と子どもが増えるにつれ育児がグッと楽になったとは良く聞く話ではあります。
たしかに、家庭においては赤ちゃんがいようにも、上の子が多少は見られる年齢になったり、
みられはしなくても、赤ちゃんって誰かが同じ空間にいるだけで、泣く頻度が少なかったりはします。
しかし、その楽に感じるのは上の子の赤ちゃん時代と比較しての話であって、
やっぱり1人っ子と3人・4人といる兄弟では違うと思います。
出かけるにしてもぞろぞろ連れての外出は大変ですし、
保育園や学校の書類にしても兄弟が同じ施設にいると多少免除される書類もありますが、
単純に管理は人数倍です。
DINKS時代ある友人との会話―
子ども手当や教育費において、3人目以降が手厚くなる理由として、
子どものいない人が子どもを作ろうと思うこと、
または子どもは一人でいいと考えている人に、一人子どもを増やしてもらうよりも、
すでに2人以上産んでいる人にもう一人産んでもらう方が容易なのだとか??
で、子育て経験の無かった友人が私に言いました。
「確かに3人産んでたら4人も一緒でしょ。4人産んじゃえってなるだろうね」と。
私も、そうかなぁとは思いつつ、
私自身3人姉妹ですが、昔は3人産んだって何の特典も無かったし、子どもも医療費だって払ってたし…
と母から何度も聞いていたので、
私の母のような人は、子ども手当の恩恵が多くなり男の子も欲しいなと思っていた場合は
4人目にチャレンジしていたのかもしれないと感じました。
しかしながら、それから数年経ち私たちも母になりました。
上記の友達は3人の子どもに恵まれました。
今どき3人兄弟でも多いと思いますが、
昔の会話を思い出し、
「そういえば、3人産んだんなら4人産んじゃえって言ってたよね??笑」と言ってみました。
すると、返ってきた言葉は
「もう、(これで)大丈夫!!!」
まぁ、そうなりますよねぇ